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妊娠糖尿病と血糖コントロール

妊娠糖尿病
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糖尿専門医の治療方針

妊娠糖尿病と診断され産院より総合病院の内分泌科への紹介状をもらいました。 ちなみに妊娠糖尿病について内分泌科が専門医というのを初めて知りました。(紹介先が内科であったり糖尿病科の方もいると思います。)

経過観察しながら妊婦検診であればよかったのですが…妊娠糖尿病については専門医の指導の下に妊娠継続をする必要があるとのことで早速予約を取り病院に向かいました。(これも平日のみ診察なので会社に午前休を取りましたが結果かなり時間がかかり一日お休みをいただくことになりました。)

そこで行われたのはまずは今後の治療方針の確認。

①食事管理 

妊娠糖尿病になって一番大切なのは血糖コントロールをしっかりと行うこと。

食事をきちんと摂って胎児を育てる必要があるためむやみに食事制限を行うことはできません。

まず現在食べている食事を書き出すように言われたので後日数日分の毎食の写真を撮ることになりました。

②自己血糖測定器による血糖コントロール

これが初めての経験でしたが使い方は簡単。

「自己管理ノート」なる糖尿病の方も使う血糖値を記入しやすい冊子を渡され、支給される自己血糖測定器(妊娠糖尿病の方は健康保険適用)を使い食前、2時間値を計測してまとめること。

何を食べたらどのくらい血糖値が上がってしまうのか、食事後の運動でどのくらい数値が下がるのかをまず自分で確認するように指導を受けました。

自己血糖測定器は穿刺器具で指に少し傷をつけ、そこから出た血液を器具にセットした試験紙に含ませて血糖値を測るものです。

針で少し刺すことになりますが、針の刺さる深さ等は自分で調節することができますし、裁縫でチクッと失敗して刺しちゃったなって程度に感じました。(個人差はあると思いますし、後述予定ですが使用する穿刺器具によっても痛みは違いました。)

※私が処方されたのはワンタッチウルトラビュー®という商品で血糖値の良し悪しがカラー表示、履歴表示で分かりやすかったです。2018.3当時最新と紹介されました。

③血糖コントロール悪化の場合はインスリンの自己注射

こちらは最終手段。

食事管理で血糖値コントロールができない場合インスリンを直接自分で注射し、摂取した糖を分解して血液中の血糖値の上昇を抑えるようにします。

通常糖尿病の方は薬を服薬することで血糖値を下げることができますが胎児に影響が及ぶ恐れがあるので妊婦にその薬は使えません。

そのためコントロールができない場合はインスリン注射となります。

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妊娠糖尿病から糖尿病へ?

妊娠糖尿病とは?の記事で書きましたが妊娠中は胎盤から出るホルモンの影響もあり血糖値が下がりにくくなります。

しかしこの血糖値が下がりにくい状態が妊娠してからなのか、妊娠前から糖尿病だったのかはわかりません。

そのため出産してから2~3か月経過後にまた75gOGTTを行ってから判断すると説明を受けました。

妊娠糖尿病の方は産後胎盤が排出されホルモンバランスが整うと血糖は通常通りになる方が多いですが、妊娠糖尿病になった方はその後糖尿病になるリスクが高くなると言われています。(研究結果もでているようです。)

妊娠糖尿病について調べていると上記のようなことが書かれていることが多く、「産後は治るんだ~!美味しいもの食べられる~!」と思った半面「そのまま糖尿病になったらどうしよう」という不安もありました。

でも皆さんに少し考えていただきたいんです。

考えたら健康診断等では採血でその時の血糖値測定と、HbA1cという直近2~3か月の血糖値を表す数値を確認されます。

ただ、あれって空腹時での確認ですよね?

なので食後血糖値が高い方(通常は問題ない血糖値だけど、食後だけ急激に血糖値が上がってしまう「食後高血糖の方」は見つかりにくいと思います。)は見逃されてしまい、糖質の多い食生活や運動不足が積み重なり、インスリンを分泌するすい臓がどんどん疲弊…そして空腹時でさえも血糖値を下げることができないような重症になって初めて「糖尿病」と診断される方が多いのではないでしょうか?

なので妊娠してるタイミングでそのことに気づかせてくれたお腹の中の長女にはとても感謝しています。

皆さんも糖尿病になるかも?糖尿病になってたのかも?という不安があるかもしれませんが通常であれば見逃される体の異常を早い段階で見つけることができたので今後大切な赤ちゃんと長く一緒にいるためにしっかりと自分の体を大切にしてほしいと思います。

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糖尿専門医への通院費用

妊娠7か月に診断を受けて出産直前まで総合病院の内分泌科にはお世話になりました。

自己血糖測定器に関しては健康保険が適用されますし、試験紙に関しても同じく適用されます。

自己測定し始めた当初は器具にも慣れないので試験紙を結構無駄に使ってしまいます。

また、むしろいろいろな状況や食事メニューで実験のように測定をすることで食べられるものや食べるときに気を付けたほうがいいものがわかるようになるので是非積極的に使い切る勢いで試してほしいと思います。(試験紙等が不足した場合は医師に処方してもらえます。)

妊娠7か月から3か月ちょっとで妊娠糖尿病の血糖コントロールにかかった費用は19,870円です。

これには自己血糖測定器、 穿刺器具 、試験紙、診察代が含まれます。

診察は大体2週間に1度、支払いは診察のみの時は300円程度、器具(針は使い捨て)と試験紙を追加したときは大体4,000円程度でした。

病院への交通費として毎回駐車場代も地味に痛かったです。

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