妊娠中に妊娠糖尿病と診断されるタイミングは様々です。
私は中期に妊娠糖尿病と診断されたため3、4ヶ月は血糖値測定器を使って血糖値コントロールを行いました。
ネットを検索すると妊娠糖尿病の方のブログではメニュー(写真)と血糖値の結果はあるのですが、何がどう作用してその結果になっているのかがわからずに自分の場合は何をどう食べたらいいのか不安でした。
この記事は
・妊娠糖尿病で自分に合った血糖値コントロール術を知りたい人
・妊娠糖尿病で医師から血糖値測定器を渡された人
・妊娠糖尿病だけど美味しいものをしっかり食べたい人
にぜひ読んでもらいたいです。
血糖値コントロール術を考えたきっかけ
妊娠糖尿病と診断され総合病院の専門医にて自己血糖測定器を受け取ってからまずは針を刺す行為に慣れるためにもその足でパスタやさんに行きました。
診察を受けた後なのでお腹が空いた状態で1人前をスープ付で。
今までであればペロリと平らげる量ですが注文中にネットでそのお店のことを調べてみると乾麺で130g。
結果はどうなることやら…
最初は上手にさせずに試験紙を無駄にしてしまいましたが1時間値が198…!
急激に上がりすぎている…2時間値は落ち着いているはずだと期待して測ると…183!
驚くほど高い…ただのパスタ1人前がこんなにも血糖値を急上昇させているとは思わず、初回は衝撃の実験結果でした。
この驚きの結果から私は今までの自分が糖質を摂りすぎたことに気づき、自分の限界(?)を探すことにしました。
「赤ちゃんのためにも栄養は必要だけれどインスリン注射はしたくない。
そして自分の体(脾臓)にも負担をかけずにご飯を食べたい」という思いから試行錯誤しました。
以下では妊娠糖尿病でもインスリンを打たずに食事管理のみで出産までいくために行った実験(?)をここでは紹介したいと思います。
ステップを踏んで血糖値測定をし続けることで血糖値をコントロールするためのノウハウがつかめてくると思います。
<ステップ1>主食の限界を知る
まずはどのくらいの炭水化物(糖質)を摂ると妊娠中の血糖値の上限である120を超えてしまうかを実験するために主食の量を測ることから始めました。
なるべく食材の食べ合わせ等で数値の差が出ないように作り置きをたくさんして「同じおかず+10gずつお米を増やす」という実験スタイルを取りました。
※この他のパスタ麺やうどんなどは基本80gで食べることとし、食後血糖測定の結果を元にして量を調整していました。(食材によって血糖値の上げ方が違うため一概に80gとは判断できないためです。
私の場合はメインで食べているお米とパンの限界量を確認しました。
おかず+白米50g(一般的なお茶碗150gの1/3量)からスタート
おかず+パン(1個約40gのコストコのマスカルポーネロール使用)
↓
(結果)
おかず+白米80gが私の場合限界でした。(思ったより早く限界が…)
おかず+パン2個
一番最初にこれを確認しておくことで外食になってしまった時も大体の主食の目安がわかるので大幅な血糖値オーバーを防ぐことが出来ます。
<ステップ2>満腹感を得るための必要量を知る
ステップ1で私の主食は80gが限界ということがわかりましたが、お米80gではやはり足りません。
何より物足りなく感じてしまいます。
妊娠中は食べることがとても大切ですし、楽しみの一つでもあるので満腹感や満足感を得る必要がありました。
なのでステップ2では食事に満腹感を得るために主食の炭水化物以外にどれくらいの量のサラダや副菜が必要なのかを調べました。
これは基本的に主菜を一般的なレシピでは1人前が100g程度、魚は1匹程度のためそこは変えずに必要な副菜(主にサラダ)の量を確認する作業です。(妊娠中はそれに+α必要です。)
家にある食器を使ってサラダをどれくらい食べれば満足になるのかを把握しました。
私の場合は直径16cm、高さ10cmのボウルのようなお皿にキャベツや大根、さらにタンパク質を乗せたものを食べてようやく満足のいく一食でした。
これは個人差がありますし、家の食器で試してみてほしいと思います。
これを知ることで中食をするときにも主食に頼らずに満腹感や満足感を得られる献立にすることが出来ます。
<ステップ3>一日の血糖値変化の傾向をつかむ
血糖値は一日の中で変動しています。
食事を摂ることで血糖値が上昇→インスリンの働きで血糖値が降下するだけでなく、運動をして筋肉を使うことでも糖は消費されます。
そのため自分の血糖値を基準以下に常時保つために自分の日ごろの行動がどれくらい血糖を使っているのかを確認する必要があります。
私の場合は朝食から昼食までの運動は駅まで徒歩10分→電車乗り継ぎ30分→最寄り駅より徒歩15分。
昼食後は事務・営業職のため運動なし。
夕食後は夕飯の片づけや家事、子どものお風呂や寝かしつけをする程度。
平日はほぼこのルーティンです。
血糖値を測り続けると朝食後の計測は低め、昼食後の計測は高め、夕食後は基準値前後という結果でした。
そのため運動をしていない昼食の主食(糖質)を減らし、低めの数値が出る朝食で昼食不足分の主食(糖質)をとることで一日の総主食量を変えずに血糖値をコントロールすることが出来ます。
<ステップ4>運動による効果を確認する
ここまで手順を踏むと家で食べる場合は食事量や内容を調節して血糖値をコントロールしやすくなっていると思います。
しかし、なかなか思い通りにいかないのは外食や人とご飯を食べるとき。
残すのも気が引けるし、メニューだって糖質が多いものをチョイスしないといけない時もありますよね?なのでそんな時に備えて運動することでどれくらい糖質を消費しているのかを確認します。
外食や中食をした(いつもよりも多い糖質を摂取した)時に少し運動をします。
その時にしっかりと計測、記録することでその後に生かすことが出来ます。
私の場合食後30分買い物をして帰る、ダラダラと1時間ウィンドウショッピングをすれば120g(茶碗軽く1杯)の白米を食べても基準値以内に収まることが多かったので外食をした場合はなるべく一駅歩いたり買い物をして帰るなどの工夫を行っていました。
次回はそれでも血糖値がなかなか下がらない時に行ったことを書いていきたいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
まずは自分の体を知るところからしっかり始めてみてはいかがでしょうか?
産院でスクリーニング検査を行っている所や妊娠中に問題があった場合に50gOGTTや75gOGTTを行うことで妊娠糖尿病は見つかりますが、空腹時血糖のみを測る健康診断では糖代謝異常を見つけることはできません。
つまり、多くの人は食後の高血糖は見過ごされてしまい空腹時血糖値を下げることが出来ない位まで脾臓が疲れ切った状態で見つかり糖尿病と診断されてしまう人が増えているのです。
妊娠糖尿病になった人はなっていない人に比べて将来糖尿病になるリスクが高くなるともいわれています。
そうならないためにもぜひこの血糖値コントロール術で自分の糖代謝について考えてみてください。ママの体のことを考えさせてくれた可愛いお腹の赤ちゃんに感謝ですね!(^^)!
コメント